AWS Tools for PowerShell 4.1 がリリースされました
しばたです。
少し前のはなしなのですが、AWS Tools for PowerShell 4.0のマイナーバージョンアップであるVer.4.1がリリースされました。
AWS Tools for PowerShell 4.0がリリースされたのが去年の11月末ですので、約9カ月経ってのマイナーバージョンアップとなります。
主な変更点
公式のCHANGELOGは以下となります。
率直に言って機能的に大きな変更はありません。
ベースとなるAWS SDK for .NETも先日リリースされたv3.5ではなくv.3.3.800.0ですし、基本的にはSDKの更新に合わせて各サービス用のコマンドレットを更新しているだけです。
対応プラットフォーム
その代わりAWSPowerShellモジュールでサポートされるPowerShellのバージョンがPowerShell 3.0以上なり、遂にPowerShell 2.0がサポート対象から外されました。
これはAWS Tools for PowerShell 4.0のリリース時にもアナウンスされていた事であり、どうしてもPowerShell 2.0環境でAWS Tools for PowerShellを使いたい場合は、AWS Tools for PowerShell 4.0系の最終バージョンであるVer.4.0.6を使う様にしてください。
各モジュールごとの対応プラットフォームは以下の様に更新されています。
モジュール | 対応プラットフォーム |
---|---|
AWS.Tools.* | .NET Framework 4.7.2以上のWindows PowerShell 5.1 (Windows) PowerShell Core 6 ~ PowerShell 7 (Windows, macOS, Linux) |
AWSPowerShell.NetCore | .NET Framework 4.7.2以上のWindows PowerShell 3.0~5.1 (Windows) PowerShell Core 6 ~ PowerShell 7 (Windows, macOS, Linux) |
AWSPowerShell | Windows PowerShell 3.0 ~5.1 (Windows) |
インストールおよびバージョンアップ方法
新規インストール手順
AWS Tools for PowerShell 4.1を新規にインストールする場合は従来どおりAWS.Tools.Installerモジュールを使って必要なサービス用のモジュールをインストールしてください。
# AWS.Tools.Installerモジュールをインストール
Install-Module -Name AWS.Tools.Installer
# 使用例
# * EC2, S3 用の最新モジュールをインストール
Install-AWSToolsModule AWS.Tools.EC2, AWS.Tools.S3
AWS Tools for PowerShell 4.0 からのバージョンアップ
既にAWS Tools for PowerShell 4.0をお使いの場合はバージョンをする必要があるのですが、既知の問題があり単純にUpdate-AWSToolsModule
を実行してもエラーとなってしまいます。
このため先にAWS.Tools.Installer
自体を最新バージョンに上書きインストールしてやる必要があります。
(同時に-SkipPublisherCheck
パラメーターも指定してやります)
Install-Module AWS.Tools.Installer -SkipPublisherCheck -Force
コンソールを再起動しAWS.Tools.Installer
のバージョンがVer.1.0.2になっていればOKです。
そのうえでUpdate-AWSToolsModule
を-SkipPublisherCheck
パラメーターをつけて実行してやればOKです。
Update-AWSToolsModule -SkipPublisherCheck -Force
ちょっと面倒な手順ですので、一旦AWS Tools for PowerShell 4.0のモジュールすべてアンインストールしてVer.4.1を新規にインストールし直してやる方が手っ取り早いかもしれません。
環境に応じて好きな手順を選ぶと良いでしょう。
最後に
以上となります。
本記事の内容がAWS Tools for PowerShellをお使いの方の役に立てば幸いです。